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【NEWS】お母さんからの謎メール、傾向と対策(All About)

お母さんからの謎メール、傾向と対策
■「はんこはんちやはんていい」

もともと僕がこの研究を始めたのは、母からの1通のメールがきっかけでした。「はんこはんちやはんていい」。なるほどうんうんと2回うなずいたあと、携帯電話を川に投げ捨てそうになりました。母はいったい僕に何を伝えようとしたのか。はんこはん?ちやはん?

皆さんの中にも、こんな経験をされたという方は意外と多いのではないでしょうか。お母さんから意味不明なメールが届く。お母さんが機械オンチで困っている。そんな方のために今回は、「母メール」の解読方法をまとめたいと思います。僕のお母さんが携帯をもって以来、実に6年間に渡る研究の結果をお聞きください。


■step1.お母さんは濁点が打てない

携帯電話を持ち始めてから2か月の間、僕のお母さんはメールの濁点の打ち方がわかりませんでした。それを踏まえて、例のメールの解読にチャレンジしましょう。

【はんこはん】→【ばんごはん(晩ご飯)】

こうですね。頑張れば【はんこばん(販小判)】という読み方もできますが、小判を売って生計を立てているご家庭でもない限り、その可能性は0に近い。やはりお母さんは、息子・娘の空腹状況を気にするものですからね。【こはん】は【ごはん】で安定でしょう。


■step2.お母さんは「小さい文字」「音引き」が打てない

無事濁点が打てるようになったとしても、まだまだ安心してはいけません。小さい文字(ゅ)や音引き(ー)もお母さんにとっては鬼門です。では、それを踏まえて、例のメールを見てみましょう。

【ちやはん】→【ちゃーはん】

こうなります。覚えが異様に早いお母さん、いわゆる「神母」の場合は、この時点で「チャーハン」とカタカナ変換ができたりもします。しかし、少なくともうちのお母さんにはまだ早かった。「カタカナの打ち方を教えると、今度はひらがなの打ち方がわからなくなる」といった「お母さんあるある」を引き起こしました。焦りは禁物。漢字変換も、ゆっくりと時間をかけて教えましょう。


■step3.お母さんは「!」「?」が打てない

本来なら先のメールも、最後に「?」をつけ、疑問文にしたかったのでしょう。

【本文:晩ご飯チャーハンでいい?】

こうですね。しかし「?」の打ち方がわからなかったと。それでも、この段階まで成長しているお母さんは、「!」「?」の打ち方を意外とあっさり覚えるもの。ですが、ここに大きな落とし穴があります。お母さんは「!」「?」のうち、片方しか覚えません。というか、多分2つの違いがわかっていません。では、実際に僕の元に届いたお母さんからのメールを見てみましょう。

【本文:晩ご飯なんにする!】

我が家の晩ご飯は、ナンで決定したようです。わぁい、さっそく手清めてこなくっちゃ。いいえ、正解は【本文:晩ご飯なんにする?】でしょうね。このようにうちの母は、「?」も「!」で表現します。そして、慣れてくると楽をしたがるのもお母さんの特徴。今までちゃんと書いていた文章も、隙あらばすぐ略す。結果こうなります。

【本文:ご飯!】

お前はピッコロさんかと。


■step4.お母さんは漢字変換を間違える

打ちたい文字が打てるようになると、お母さんは次に漢字変換を始めます。この段階までいけば、もう安心。そうそう惑わされることもありません。そう思っていた時期が、僕にも確かにありました。あの日、母から来たメールを開くまでは。

【本文:おかあ産卵地中】

あれ? うちのお母さん海亀だっけ? いや、これの解読には僕も20分ぐらいかかりました。正解は【本文:お母さんランチ中】。メールがある程度自由に打てるようになると、お母さんはこのような何でもないメールを送ってくることが多くなります。きっと嬉しいんでしょうね、けっして無下に扱わないであげてください。ちなみにこの漢字変換、どれだけ言っても直りません。諦めてください。


■step5.お母さんは誤字脱字も気にしない

漢字変換と並んで多いのが誤字脱字。漢字変換にも同じことが言えますが、基本的に書いたメールを最後に読み返すという習慣がないようです。というわけで、こんなメールが届きます。一見すると心暖まるメールのようですが……。

【本文:風邪だいじょぶですか。暖かくしね】

ねぇ最後。最後のとこすげー怖い。まぁまぁ、とはいえ、お母さんにも悪意があったわけではないですからね。……え? 本当にないよね? また、以前にはこんなメールも届きました。

【本文:乳牛買ってきて!】

それ、家族の相談とかなしで買っても大丈夫? 表面積とか多分思ってるより大きめだけど、本当に責任持てる? まぁでもこっちも慣れたものですからね、このときはさらっと牛乳を買って帰りました。


■step6.お母さんの携帯の予測変換をOFFにしておく

あ、言い忘れておりましたが、お母さんが携帯をもった時点で、予測変換機能はOFFにしておいたあげたほうが無難です。変換履歴やよく使うワードを示してくれる予測変換は確かに便利ですが、これをお母さんに使いこなせというのは酷。ちなみにこの機能を切っておかないと、次のようなメールが届きます。

【本文:お母さんとお父さんと小鳥と鈴と出かけます】

突然の金子みすゞ化。あくまでも推測に過ぎませんが、これは予測変換が「と」に反応し、暴走を引き起こしたものだと思われます。若者が画面を見ずに文字を入力する「ブラインドタッチ」を習得するように、お母さんも慣れてくると「押せるボタンはとりあえず押してみるなんかわかんないけど」という愉快な技を習得します。この技と予測変換の相性は最悪。僕の経験上、やはりこの機能はOFFにしておくことをお薦めします。

以上のポイントを押さえておけば、ほぼすべてのメールの解読が可能になるはず。もう、どんなメールが来ても怖くないですね。それでは最後に、この記事を執筆中に届いたお母さんからの最新のメールを解読してみたいと思います。

【from:お母さん】

【title:お母さんです】

【本文:スパゲ晩ご飯ッティー!】

ねぇ。いまいい感じにまとめようとしてたんだから、新たなパターンぶっこんでくるのやめてもらえる? なんでメールの中の時空、ゆがんじゃってんの?

えー。このように、お母さんのメールは、こちらの予想の斜め上をいくことも少なくありません。今後新たな発見がありましたら、また報告させていただきます。
久々のヒット

仕事中読んで、笑いこらえるの必死でした

いや…仕事サボってたわけじゃないですけどね

http://x6.oboroduki.com/bin/ll?07760821j