883@鎌倉

Yahoo!ブログからお引っ越し

『クラッチ交換』

うだるような暑さも

週末の雨で和らぎました

この秋雨が過ぎると

日本もすっかり秋でしょう

そんな今日この頃

クラッチ修理の続きです




オイル交換&遊び調整

レリーズベアリング交換

とやってきて効果なし

レリーズベアリングの次に

スポーツスターの弱点となるのが

スプリングプレート

ここのリベットが粉砕するようです

クラッチケーブルの伸び
②レリーズベアリング破損
③スプリングプレート破損 ←今ここ

ついにクラッチ本体の修理となります

クラッチ本体となると

Dラーに頼めば10万オーバー

とてもそんな余裕はないので

自分でやる以外選択肢はありません

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てことで早速ネットでクラッチ入手

純正クラッチ一式¥2500

あまりにリーズナブルなので

フリクションプレートとスチールプレートだけかと思ったら

スプリングプレートも入っていて助かりました

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早速オイル風呂に入れてあげます

使用するオイルと同じオイルに漬けるらしいですが

今回はもったいないので廃油を使います

廃油といっても前回入れてから結局走ってないので

新品同様

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オイルを抜きながら

ステップとシフトペダルを外して

プライマリチェーン調整ボルトを緩めます

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プライマリーをいじる場合

作業中にセルが回ったら危険なので

バッテリーのマイナス端子を外さなければいけないらしいです

とはいえ高年式スポのマイナス端子を外すのは非常にめんどくさいので

マキシヒューズを外して手を抜きます

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おもむろにプライマリーカバーをあけます

ガスケットが固着してなかなか外れないなんて耳にしましたが

すんなりカバーは外れ、ガスケットは新品同様

ていうかあまりにきれいで

むしろ今回用意したガスケットより良さげだったので

念のため液ガス塗って再利用しました(※よい子はマネをしないように)




ここからクラッチを開けなければなりませんが

このままでクラッチスプリングのスナップリングは外れません

スポのクラッチを開けるにはSST(特殊工具)が必要ですが

中途半端に高価で、度々開ける場所でもないので

ベッコ親分のアドバイスを参考にして自作しました

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まず塩ビ管を用意してあてがいます

内径は80mm以上必要

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次にV字のステーをセットします

クラッチスプリングは結構テンションかかるので

2枚重ねないと曲がります

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最後にクラッチランプを止めていた

ランプ止めのナットを利用

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そうしたらクラッチのスクリュー調整の要領で

スクリューを締め込んでいきます

最初どのくらい締めこめば良いかわかりませんでしたが

ある程度締め込むとプレッシャープレートがガタガタしてくるので

そうなればスナップリングはフリーになって外れます

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外れたプレッシャープレート一式

スナップリングはいくらつかんでも

パチンパチン滑ってかなりストレスたまりました

安いプライヤーはやはりそれなりです

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ついに本丸登場

クランクシャフトの動力をミッションに伝える肝です

(外側の銀色のギザギザから、内側の銀色のギザギザに伝える)

やっと対面できました

けど、なんか見た目普通でちょっと焦る

逆にここじゃなかったらどうしよう・・・

そんな心配しながら一枚一枚外していくと

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出たッ!
スプリングプレート粉砕

リベット粉々


いろいろ情報は聞いていましたが

まさかうちの子にかぎって(©TBS1984)・・・と思ってました

クラッチは基本的に各プレートの摩擦抵抗で動力を伝えますが

このスプリングプレートの部分のみは

このちっこいリベットのせん断抵抗のみで伝えています

そりゃちぎれて当然です

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シェルの中にも飛び散っています

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スプリングプレートを挟んでいる両脇のフリクションプレートも

外れたリベットですべて削り取られてました

たまにリベットも挟まっていたりして

クラッチも切れなくなるはずです

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こちらが正常なフリクションプレート

納車から5年以上良くがんばってきました

とはいえ、原因が判明してひと安心

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すべてプレートを取り除いたら

早速新品プレートをオイル風呂から出して

一枚一枚はめて行きますが

途中でなぜか引っかかります

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パッと見シェルは大丈夫だと思ってましたが

良く見たらやはりシェルにも傷がついていました

ここまで交換はできないので

とりあえずヤスリでバリ取りをして応急処置

後は逆の手順で組み付けて終了


一瞬タイヤが回ってますが

おそらくプレート間の油膜抵抗でしょう

何とかめでたくクラッチは直りました

でもまたリベットは壊れるんだろうなあ・・・

最初はスプリングプレート無しのやつにするつもりだったんですが

こんなリーズナブルには納まらないので次回にします

クラッチ板一式¥2500
②自作SST¥1000
③ミッションプライマリーオイル¥500
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合計¥4000

**今回の教訓**

パーツ代はケチっても

工具代はケチらない
今回午前中に始めて、終わったのが夕方

各作業自体は複雑ではないのですが

パーツを外すのに思いのほか手間取りました

腕が無いからこそ、しっかりした工具を使いましょう

走行距離:75000km